虐待体験記① ~前触れなく始まった地獄の日々~
始まった時期は定かではありませんが、
小学校に上がった頃だったと思います。
※以降性的虐待に関する記述があります。
フラッシュバックなど心身に影響を受ける可能性のある方はご注意ください。
小学校に上がったころ
自分の部屋はあったけれど一人で寝るのは寂しくて
よく母と父と川の字になって寝ていました。
私は真ん中で寝ていました。
ある夜、なんとなく下腹部に違和感を感じて目を覚ますと
父がショーツの中に手を入れていました。
今でもはっきりその場面を覚えています。
びっくりして頭が真っ白になりました。
私が目を覚ますと、父はすぐに手を引っ込めました。
あまりのことに自分は夢を見ていたのかと思いました。
しかしそれはまた起こりました。
居間のこたつでうたた寝をしていたら
今度は臀部を触ってきました。
最初は衣服の上から、そのうちショーツに手を入れて触ってきました。
夢かと思っていたことが確信に変わった時
言いようのない気持ち悪さと恐怖とで
幼い頭の中はひどく混乱し、父が去った後声を殺して大泣きしました。
それから寝る場所を変えましたが、
どこで寝ていても同じようなことをされました。
毎晩のようにやってくる父に
次こそ抵抗しようと思うのですが、なぜかできず
じっと終わるのを待って耐えていました。
このときはまだ、自分がされていることがどういうことなのか
よく分かっていませんでしたが、
気持ち悪さと嫌悪感と
なぜか「そんなことをされてしまった自分」への罪悪感がありました。
私は悪くないのに、悪い子になってしまった感覚が、少しありました。