ねこよりまるい | 性虐待サバイバー

性虐待サバイバーの体験記と日常。虐待から10年、元気に生きています。似た経験をされた方、他のことで辛い方、そうでない方とも繋がりたい。できる活動や勉強を少しずつ。

虐待体験記② ~母の裏切り~

【小学校高学年】

 

※以降性的虐待に関する記述があります。

フラッシュバックなど心身に影響を受ける可能性のある方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

小学校高学年になると、

父は起きている時も嫌がらせをしてくるようになりました。

 

過剰にボディタッチをしてきたり

私が脱衣所や浴室にいるとわざと覗いてきたり、

 

脱衣所の裸の私を見て

「お尻に肉がついてきた」とか言ってきたり

他にも「お母さんの胸の大きさはちょうどいい」とか

 

思春期にさしかかった娘に対して

性的な言動をとるようになってきました。

 

そういう言動に対して私が嫌悪感を露わにすると

「子どものくせに!意識しすぎだ!」

とまるで私が自意識過剰になっているかのような言い方で逆切れしてきました。

 

私が寝ている時の行動は徐々にエスカレートしてきました。

 

(今書くのは抵抗があるので控えます)

 

ある日、勇気を出して母親に泣きながら訴えました。

 

「寝ているとお父さんが触ってくる、もういやだ、助けて」

 

すがりついて泣きながら助けを求めました。

 

きっと何とかしてくれる、これで終わると思いました。

 

しかし次の瞬間

母から出た言葉は信じられないものでした。

 

「男って、そういうものだから」

 

もう呆然としてしまって…涙も一気にひっこみました(笑)

 

まるで仕方のないことだから諦めろと諭すような口調でした。

 

なぜ父が擁護される?

なぜ私が諦めて父を許さなければいけないの?

 

この先も何度も母と衝突をしましたが

はじめて母に強い絶望と怒りを感じた瞬間でした。

 

のちにこの母の言動が「セカンドレイプ」であることを知りましたが

この時の私は、親のルールの中に生きていましたから

自分の居場所を守るために、

それに従うフリをしなければなりませんでした。

 

SOSを出して受け入れられなかったショックで

さらに傷つきました。自分を傷つける存在が1人から2人に増えました。

 

同級生は親と仲が良さそうで、そういう家族の話題になったり

実際に健全な親子関係を目の当たりにすると

いっそう惨めでした。

 

どうして自分はこんな家に生まれたんだろう

どうして自分はこんな目にあうんだろう

 

どうして?どうして?とぐるぐる考えるうちに

自分が正しく愛されないのは自分に価値がないからだと思うようになりました。

 

安心してお風呂に入ったり眠ることができない家で何年も過ごすうちに、

自尊心が壊されていたと思います。

 

気がついたら「自分は価値のない人間なんだ」と思うようになっていました。

 

 


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