ねこよりまるい | 性虐待サバイバー

性虐待サバイバーの体験記と日常。虐待から10年、元気に生きています。似た経験をされた方、他のことで辛い方、そうでない方とも繋がりたい。できる活動や勉強を少しずつ。

義両親へのカミングアウト、最近の心境

訪問ありがとうございます。

不妊治療の記録、
⑳くらいで終わるかな… と思っています。
けっこう続きますが、気が向いたら読んでみてください。


この「不」という漢字
なんかイヤだなーと思うんですよね…

代わりになる良い言葉はないものでしょうか。。






今回は報告したいことがありまして、



先日義実家へ帰った時に
義両親にやっと両親のことをカミングアウトできました。


からしてもらう予定でしたが、
自分で言った方が伝わるし言えそうだと思ったので


私から話をしました。



緊張した…




まず義実家に帰る日の朝にLINEしました
↓↓↓


「私の実家のことで折り入ってお話したいことがあるのでお時間ください」



そして当日夜、
こんな内容の話をしました。

↓↓↓



「楽しく食事をした後に暗い話で申し訳ないのですが、
聞いてもらって、話が終わったら
もうあんまり話したことは気にしないでください…

ただ、耳に入れておいてもらいたいことがあって、

話させてください。




小学校にあがった頃から
高校1年生くらいまで
10年間、親から虐待を受けていました


実家は私にとって
安心して寝たり
安心してお風呂に入ったり
誰かに甘えられる場所ではありませんでした


精神的に参ってしまって
高校生の時に家を出て祖母の家に行きました
それからは祖母と2人暮らしをしました


虐待行為に苦しむことはなくなりましたが
トラウマに悩まされるようになりました


何かきっかけがあると、その時のことが鮮明に思い出されて苦しかったです
特に父親の顔を見たり声を聞いたりするとつらくなってしまいました


それでつらくて
でも元気になりたくて
自分に起きていることや元気になる方法など
色々調べたり勉強したりしました


………


この家(義実家)に初めて来た時、
こんなあたたかい家庭本当にあるんだって
びっくりしました


(夫)さんも、お義父さんもお義母さんも、(義妹)ちゃんたちも、みんなすごく良くしてくれて、あたたかくて、いま幸せです


こんな平和な家庭に暗い話題を持ち込むのは申し訳ないし
どう思われるだろうって思ったのですが…

……


親の顔を見ると
懐かしいと思う気持ちもあります

だけど、それ以上に、つらくなってしまいます
懐かしいと思う以上に、犯罪の加害者に対する気持ちが出てきてしまう

なので、
現時点では、親と関わりを持つ気持ちはないんです」




言葉はつっかえながらでしたが

何とか伝えることができました。






お義父さんとお義母さんは驚いていましたが
受け止めてくれました。





「聞いたことは心の中にしまっておく

親のことは、自分らのしたいようにしたらいい

お嫁に来てくれた時からあんたは○○家の人間やと思ってる

自分は、(夫)も、(義妹)も、(義妹の夫)くんも、(私)さんも、
みんな同じように自分の子どもやと思っている

だからなぁ、今日の買い物の時も買ってあげようかと言った時に本当は甘えてほしかった。

4人が仲良くやっているのを見るとええなと思うし、
これからも仲良くやっていってくれたらと思う」


と言ってくれました。





私はもう涙腺崩壊していました。



そして、
「過去のことは過去のことだから。
これからは、これからのこと、楽しいことを考えたらいいよ」と言ってくれました。







義実家は平和すぎて
私の親がしてきた事は
お義父さんたちの想像や理解の範疇を超えていると思います。



だって、当たり前に子どもや孫をすごくすごく大事にしてくれる人たちなんです。




「なんだかんだ言っても、子どもを大事に思わない親はいない」とか
「親は大事にしなければならない。」




というようなことを言われたらどうしよう…と思いましたが、


とりあえず、受け止めてもらえたようでした。



どう思われるか怖くて体の震えが止まりませんでしたが、

無事にカミングアウトを終えることができて今、安堵しています。







私が自分でカミングアウトできたのは
これまでいろんな方に話を聞いてもらったことで

過去の記憶を、ある程度今と切り離すことができているからだと思います。


ブログで書いてきたということも大きいです。




なので読んでくださった皆さんにも感謝しています。

読んでくださる方がいるから、書いてこれました。

ありがとうございます。







また、話は少し変わりますが


過去記事を見直すと、書いた当初とは気持ちも変わっているな〜と 思うことがありまして。


心が移り変わっていっていることが分かります。



親に対するスタンスは変わりませんが、


親に対して感謝していることがあることにも気が付きました。


例えばこんなことです。



↓↓↓


・ 虫歯ができないように気をつけてくれたこと
今まで虫歯になったことがないのは母のおかげだと思います。3歳までは甘いお菓子を与えないようにしていたと言っていました。


・ 毎晩絵本の読み聞かせをしてくれたこと
幼稚園教諭だった母は幼児教育に精通していたので色々な発育を促す働きかけをしてくれていたなと思います。


・ 大学までの学費を工面してくれたこと
自分が働くようになって思ったのですが、学んだことは自分の財産になります。だけどとてもお金がかかります。学べることは当たり前ではなかったです。




心の中のドロドロを出すことで、
「これは本当にありがたかったな」と思えることも発見できました。




近況と最近の心境でした。