ねこよりまるい | 性虐待サバイバー

性虐待サバイバーの体験記と日常。虐待から10年、元気に生きています。似た経験をされた方、他のことで辛い方、そうでない方とも繋がりたい。できる活動や勉強を少しずつ。

支援グループの勉強会に参加してみた(2)

前回の続きの勉強会レポです

 

ゲストの

長谷川美折さん(写真家)

Miki Hasegawa Photography - Miki Hasegawa Photography

 

(虐待現場の写真や、虐待にあわれた8名の方の写真、インタビューが収められた

『Internal Notebook』を3年かけて作り上げられました

この写真集はドイツ、イタリア、中国などでも受賞されています)

 

それから

internaReberty PROJECT  インタナリバティプロジェクト

(略称インリバ)の橋本さん、ヤマダさん、サクラさん

インリバのブログ

 

(長谷川さんの虐待写真集・写真展で出会われ

意気投合してインリバを結成された、当事者の方々です)

 

のお話をお聞きしました。

 

長谷川さんは被虐待者から話を聞くために、虐待の電話相談員をされたりと

聞き方の勉強をされてからインタビューに臨まれたそうです。

作品作りのために、そこまでされるのかと感銘を受けました。

 

インリバの3名の方は生い立ちからそれぞれの体験を語ってくださいました。

当事者が自らの声で発信している姿が印象的でした。

 

ヤマダさんは漫画家さんで

 「母になるのがおそろしい」というコミックエッセイを描かれています 


母になるのがおそろしい (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

 

なんてタイムリー…!

最近そんなこと考えていました

sakyuuu.hatenablog.com

 

 不妊治療をしつつも、親になることへの不安を抱えている

私にピッタリのエッセイでした

 

 f:id:sakyuuu:20181029161703j:plain

 

その場で購入したエッセイにサイン頂きました☺えへへ

 

お話を聞いた後は、グループになって

虐待を受けた子は「そのとき」何が必要だったか

また、時間が経って、「今」どんな支援を必要としているか

を話し合いました

自分以外の当事者さんと意見を交わせたのが貴重でした

 

ちなみに私は、

被虐待期の「そのとき」

Twitterやってたらよかったなと思いました(笑)

 

自分の境遇が「なんかおかしい」と気づけて

自分がされていることが「何なのか」分かって

それを誰かに「聞いてもらって

それに「どう対処」したらいいか教えてもらいたかったです

 

Twitterならそれができたかな…と

 SNS二次被害の可能性はあるのでそこは注意ですが

 

グループの中でも

子どもが「あれ?うちの家なんかおかしい」と気づけるように

「こういうことはおかしいんだよ」って教えてもらえる機会があったらよかったね

という意見が出ました

 

子どもはそもそも、おかしいことがおかしいと分からないんですよね

 

だからまず

気づくこと、

気づいて知った時に

SOSを受け取ってくれる大人がいること

その先に十分な支援体制があること

 

 

が必要かな、と思いました

なかなか道のりが険しいかもしれませんが

 

 

とても充実した内容の勉強会でした

 

この後、夫と感想を話し合えました

こんな話はなかなか出来ないのでよかったです

 

 

また参加したいです☺

 

 

 でもちょっと疲れたので、休みます(笑)

 

おやすみなさい

 

 

 

 


にほんブログ村

支援グループの勉強会に参加してみた(1)

Thrive

(スライブ)という支援グループが主催する勉強会へ参加してきました

まず支援グループって具体的に何をしているのか興味があったのでまとめたのと

あらためて虐待問題について学ぶ機会をいただいたので、その内容も紹介したいと思います

Thriveについて

性暴力・DV・虐待などのトラウマを抱える方の支援グループ

活動内容は主にこの3つです。

①居場所づくり
安心できる場所で、心の内側に向き合う・表現する
心の回復のための勉強会や自助グループで過去に向き合えなかった感情や体験を吐き出す場所を設けている

②専門機関への橋渡し
弁護士、警察への同行支援など

③勉強会などの啓発活動



勉強会で知ったこと① 被害の影響はどのように出るか


・他人との境界線が適切に引けないので
心に壁をつくり→人間不信になるか
境界線がなくて→相手のことを全部知りたい、自分のことも全部把握してほしい(共有化)となって、DVや共依存に陥りやすい

そして、不安定で苦しい状況に安心してしまう

私も「不幸が当たり前、幸せになるのが怖い」と感じていました


虐待を受けた子どもは

・親の痛みを常に感じていて、調整役や癒し役になり、ありのままの子ども時代を過ごせない
・大人になっても他人の問題も自分のこととして尽力してしまう

・危険な男性や可哀そうな状況を何とかしなくてはと思う


・幼少期からの寂しさ、味わった理不尽さが要因で、自己肯定感がもてない

といったケースに陥ります


勉強会で知ったこと② 回復の手立て


この寂しさを人や何かで埋めてほしいと思っても

それらでは埋めることはできません

埋めようとしたことがある人は分かると思います


自分で向き合いケアをする必要があります

自分の心の傷の形を知り、他人と自分の適切な境界線を作る作業が必要です

その作業とは… 

自分を受け止めてもらいながら、他者をねぎらうこと、だそうです。


自助グループで自分の体験を人に聞いてもらったり、人の話を聞く目的はここにあったのですね



勉強会で知ったこと③ 虐待件数と泣き寝入りの実態


平成29年度の児童虐待は13万件、過去最多でした

内訳は身体的虐待 24.89%
   ネグレクト 20.2%
   性的虐待  1.2%
   心理的虐待 54.0%



児童虐待、性被害、DV、ストーカー行為にあった被害者の90%以上

金銭的補償や賠償を受けていないそうです

つまりほとんどの方が泣き寝入りしているという状況なのです


児童虐待については、支援を受けていない児童が87.1%


衝撃でした



家庭という閉ざされた空間で誰にも知られずに多くの子どもたちが苦しんでいる実態を知りました





後半はゲストの方の体験や活動内容を聞き、
グループになって被害者のニーズについて話し合いました


つづきます





にほんブログ村

母からメールがきた

自己紹介、体験記をちょこちょこ書き直しています。
心境の変化や、読み直して違和感があるところは書き直しています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数日前、すごく久しぶりに母親から連絡が来ました

めったにこないけれど、親から連絡が来るとドキッとします

仕事でとんでもないミスをした時の
胃が縮みあがるようないやな緊張感に似ています

しあわせのほほんとしていても
一瞬で「実家にいた頃の私」になってしまいそう


どんな内容の連絡であっても
良い気持ちになれることはまずない


メールを読むと
親の思考が流入してきて気持ちが悪くなりました


昔からこの人の機嫌を窺っていたし
「人の気持ちを考えない人」なので思考パターンは読みやすいのです

なんでこんな事を言ってくるのか
本当はどう思っているのか
大方分かってしまいます


親の思考が入ってくると
動悸がして、キューッとお腹が痛くなり
しばらく何も手がつけられませんでした


私、実家にいた頃の方が親のことが平気でした

特に母親とは普通に喋られる時もありました

それが今では、メールすら辛くなってしまいました


おそらく、実家にいた頃は
・ 感覚がマヒしてして、自分が置かれている境遇がそこまでおかしいと思わなかった。
・ 一緒に生活しているので、親を拒絶すると自分が生きづらくなる。生きやすく過ごすために親を受け入れていた。

…のかな?

それが地元から離れて

親の言動と自分がされてきたことを
客観的に見ることができて

ものすごくおかしいことをされていたと気がつきました

地元にいた時も「おかしい」と感じてはいたけれど、セーブしていたので

嫌悪感をそのまま出せるようになったら

毒があふれ出して、ものすごいことになってしまいました

出るわ出るわ、底なしに毒が出る

もう遠慮なく出るようになりました

自分から出た毒で苦しくて身動きがとれなくなり
夫など近くにいる人も巻き込み傷つけてしまいます

今回もだいぶ夫に八つ当たりをしました


もうこんなこと、嫌なのに …疲れた


何も考えずに私の日常に入ってくるのやめて欲しいです、ほんとに
私は「一般的な子どもの態度」なんてとれないし、そういうの求めないでほしい

でもなぁ
母には罪の意識がまったくない
たぶん、これからも思いが伝わることはない


お互い傷つけ合うだけの関係は悲しいです
今のところ、お互いかかわらないのが一番だと思います。残念だけど


母に疲れた話でした

暗くてごめんなさい

でも昔と比べて落ち込む度合いがマシになってきました

親と関わって疲れて
数日尾を引いて落ち込むのは相変わらずですが

日常生活送れてるし

自分に嫌悪感をもっても

死にたくなったりはしません


良くなったもんだ


ぼちぼち元気出します


明日は、夫と一緒に虐待当事者による勉強会に参加してきます

こういうの初めてで、ドキドキしています



それでは、よい週末をお送りください☺





にほんブログ村

子どものための支援団体【Colaboとライオンの家】

【子どもたちを支援している団体を応援したい!】

ということで、少し前に見つけた団体なのですが、

知ってもらうことが応援につながると思うので、紹介させてください☺

 

女子高生サポートセンターColabo 

すべての少女に衣食住と関係性を。

困っている少女が暴力や搾取に行きつかなくてよい社会に」を合言葉に、

中高生世代を中心とする女子を支える活動を行っている。

 

・家に帰れない少女への声かけ、相談

児童相談所や警察、学校、病院などへの同行支援

・虐待や性暴力被害を背景に家家に帰れない少女が一時的に泊まれる場所を運営

・食事、風呂、衣類や宿泊場所などの提供、自立支援シェアハウス

・同じような境遇を生き抜いた中高生たちによる自助グループを運営


https://colabo-official.net/


camp-fire.jp

最近、夜の街をさまよう少女たちの居場所にと、専用の巡回バスができたそうで、ニュースでもとりあげられていました。

少女たちが、JKビジネス等に引きずり込もうとする大人ではなく、このような支援団体と出会えますように。

未成年を「商品」や「性対象」としてみるのはやめてほしい。

以前にも言ったけれど、大人にとって「子どもは守るべき存在」であることが大前提の世の中になってほしい。

 

 

NPO法人日本サイコロジスト協会(命のコール)森の学校 ライオンの隠れ家(岐阜県

発達障害や貧困で居場所をなくした子どもたちの隠れ家を作る活動をしている。

子どもの貧困が社会問題となっている現代。

行政の窓口に助けを求めても理解してもらえず、かえって心に壁を作ってしまう問題が起きている。受け皿ネットワークの必要性から、自分たちの力で居場所を作ろうという決意で立ち上げられた団体。

 

『世界中で日本ほど子どもが、下層社会の子どもさえ、親切に取り扱われ、そして子どものために深い注意が払われる国はない。』~『逝きし世の面影』渡辺京二

これは江戸時代、日本を訪れた外国人の言葉だそうです。

うそでしょ!?そんな時代あったの?と思いました。

これこそ本来あるべき社会の姿だと思います。

 

この社会を作った大人たち一人一人の力で、

もう一度、本来の、すべての親子が安心して暮らせる社会、

愛情溢れる日本の社会に創り変えるために、

今、最大限に出来ることを考え、出来ることをやりましょう。」

(代表:平井薫さん)

 

camp-fire.jp

 

熱い呼びかけに心が震えました…。

私もできることを、一つずつしていきたい

 

興味を持たれた方はぜひサイトにアクセスしてみてください。

 

お読みいただきありがとうございました☺

 

 


にほんブログ村

すきな漫画

こんにちは


今日はおやすみ!うれしい


家でゴロゴロしながら
本を読むのにシアワセを感じてます


ひさしぶりに3月のライオンを読んでいます


(漫画じゃないか 笑)

f:id:sakyuuu:20181025103534j:plain



大切なことは漫画から教えてもらいましたから(キリッ)

10巻の、この台詞が好きです

f:id:sakyuuu:20181025103834j:plain


「他人の気持ちを考える人間」が
「何も考えてない人間」に勝てる訳がない!!
空気なんか読んでたらボロボロにされるだけだ!!


自分をないがしろにする人間の気持ちを考えて
その人が望む態度をとっていても


報われないし、キリがない


自分が疲れてしまうだけなの


だから、まともにやり合う必要はない


そんな人からは逃げていいんだ



そう思えた時、ホッとしました



自分のことが嫌いで
心がトゲトゲしていたときも…

この漫画読んでる時は

少しはまぁるい気持ちになれていました



私、兄の影響で色んな漫画にハマっていました

ドラゴンボールスラムダンクジョジョ北斗の拳るろ剣ハンターハンター、幽白

エヴァ、はじめの一歩… どれも思い出の漫画です


名場面を再現するのが楽しいんですよね~


特にスラムダンクが大好きで、井上雄彦さんの漫画が好きになって

あまり漫画を読まなくなった今でも、リアルは読んでいます



みなさんは、

好きな漫画や思い出の漫画はありますか?



もう少しゴロゴロしたら

洗濯物を干して、ご飯の用意をします


…きっと😅



それでは良い一日を☺




月のライオン コミック 1-13巻 セット




3月のライオン コミック 1-13巻 セット



【中古】3月のライオン <1−13巻セット> / 羽海野チカ(コミックセット)



にほんブログ村

もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて

 矢川冬さん(id:yagawafuyu)の


「もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて」という本を書きました。6月25日めでたく発行。 - 性虐待と闘う、矢川冬の場合 を読みました。


50年以上前に実父から被害を受けた冬さんの体験記です。

今でこそ、虐待サバイバーは少しずつですが声をあげられるようになり、治療や支援を受けられるようになってきましたが

当時は被害を受けても誰にも言えず、被虐待児への必要なケアや治療法も確立していませんでした。

そういう社会の中で生き抜かれた過酷な体験記は、とても衝撃的でした。

著者のトラウマと闘いながら生きる姿には胸が熱くなります。

虐待を事由に改氏名をした経緯の詳細も書かれており、被害による改名を考えている方の参考になる本です。

 

読後、被虐待児が必要な治療や支援を受けることの重要性を、もの凄く感じました。

冬さんは少女の自立支援のためのシェルターを運営されています。

本の収益はシェルター運営に使われます。関心のある方は、こちらからご購入ください。

読んでくださっている皆さん、よろしければ皆さんの方法で拡散ください。支援の輪が拡がることを願います。

yagawafuyu.hatenablog.com

 

(読後感想続き…)

虐待が心身に与える多大な影響や子どもの人権について、社会全体が正しい認識をもつことを、切に願います。

被害もそうだが、身内、医者、その他周囲の言動による二次被害が多すぎます。

特に、親になる人は知ってほしい。

あなたが母親の立場だったとして、夫の子どもへの虐待に直面した時、あなたならどうしますか

「なかったことにする」のは最悪です。

子どもはSOSを受け取ってもらえなかったことで更に傷つき、無力感に襲われ、その後SOSを出しにくくなり、不幸なことに母親も恨まなければならない事態に見舞われます。味方になってもらいたかった人が加害者になるのです。

何の解決もせず、返って事態は悪化します。

ケアが遅れれば精神面への影響(うつやPTSD等)も深刻になります。

しかし残念なことに、このように「見て見ぬふりをする」母親が実に多いのです。

彼女たちには「今の生活を壊すことは考えられない」などの言い分があるのかもしれません。

でも、親は子どもを守ることを第一に考えるものです。

まともな感覚を持った親なら、虐待が子どもの心身に与える影響を知ったら放っておけるはずがありません。

母親(あるいは第一発見者となった大人)は

まずは傷ついた子どもに寄り添い心身のケアをして

専門機関や支援団体を探して相談してほしい。

それだけでその子の今後は大きく変わります。

 

ちょっと熱くなってきました…

書きだしたらキリがないのでここまでにします。

 

最後に、冬さんにブログを通して出会えたことに感謝します。

虐待問題の深刻さを伝えるのに当事者の生々しい声に勝るものはないと感じました。

しかしそれは生々しいほど、勇気と大変なエネルギーの要ることだったと思います。

生きぬいて、本を書いてくださって本当にありがとうございました。

 

yagawafuyu.hatenablog.com


にほんブログ村

美容室を探しています

美容室にいきました

今の場所に引っ越してから1年が経ちますが
美容室はまだ探し中です

この日もはじめてのところです


今回は前髪をつくってもらいました

幼く見られることが多いので
大人っぽくなりたくて前髪をのばしていましたが
目にかかるのがガマンできず、あきらめました

やっぱり前髪があると落ち着きます☺
大人っぽいヘアスタイルは、またいつか (笑)


私はあまり髪の毛にこだわりがないので、
どうしますか?と聞かれると答えに詰まってしまいます

ヘアカタログを見ても「これ良い、これにしたい」と選べません
いっそプロにお任せしたいと思ってしまいます

自分じゃ思いつかないようなヘアスタイルを提案してもらえたら面白そう

…と考えていることを
最近やっと伝えられるようになってきました

おかげで美容室嫌いも少しずつマシになってきました☺

担当してもらった美容師さんはとても丁寧で笑顔が素敵な方でした よかった~~

ヘッドスパもして紫外線ダメージを受けた頭皮をケアしてもらいました
寝そうになるくらい気持ちよかったです

最後はコテで巻いてワックスをつけてスタイリングしてもらい完成

服売ってそうなおしゃれな人みたいにしてもらえました(笑)

簡単そうにパパッとしてくれるけど、再現はたぶん出来ない😢 美容師さん、尊敬します


良い気分転換になりました☺