支援グループの勉強会に参加してみた(1)
まず支援グループって具体的に何をしているのか興味があったのでまとめたのと
あらためて虐待問題について学ぶ機会をいただいたので、その内容も紹介したいと思います
Thriveについて
性暴力・DV・虐待などのトラウマを抱える方の支援グループ
活動内容は主にこの3つです。
①居場所づくり
安心できる場所で、心の内側に向き合う・表現する
心の回復のための勉強会や自助グループで過去に向き合えなかった感情や体験を吐き出す場所を設けている
②専門機関への橋渡し
弁護士、警察への同行支援など
③勉強会などの啓発活動
勉強会で知ったこと① 被害の影響はどのように出るか
・他人との境界線が適切に引けないので
心に壁をつくり→人間不信になるか
境界線がなくて→相手のことを全部知りたい、自分のことも全部把握してほしい(共有化)となって、DVや共依存に陥りやすい
そして、不安定で苦しい状況に安心してしまう
私も「不幸が当たり前、幸せになるのが怖い」と感じていました
虐待を受けた子どもは
・親の痛みを常に感じていて、調整役や癒し役になり、ありのままの子ども時代を過ごせない
・大人になっても他人の問題も自分のこととして尽力してしまう
・危険な男性や可哀そうな状況を何とかしなくてはと思う
・幼少期からの寂しさ、味わった理不尽さが要因で、自己肯定感がもてない
といったケースに陥ります
勉強会で知ったこと② 回復の手立て
この寂しさを人や何かで埋めてほしいと思っても
それらでは埋めることはできません
埋めようとしたことがある人は分かると思います
自分で向き合いケアをする必要があります
自分の心の傷の形を知り、他人と自分の適切な境界線を作る作業が必要です
その作業とは…
自分を受け止めてもらいながら、他者をねぎらうこと、だそうです。
自助グループで自分の体験を人に聞いてもらったり、人の話を聞く目的はここにあったのですね
勉強会で知ったこと③ 虐待件数と泣き寝入りの実態
平成29年度の児童虐待は13万件、過去最多でした
内訳は身体的虐待 24.89%
ネグレクト 20.2%
性的虐待 1.2%
心理的虐待 54.0%
児童虐待、性被害、DV、ストーカー行為にあった被害者の90%以上が
金銭的補償や賠償を受けていないそうです
つまりほとんどの方が泣き寝入りしているという状況なのです
児童虐待については、支援を受けていない児童が87.1%
衝撃でした
家庭という閉ざされた空間で誰にも知られずに多くの子どもたちが苦しんでいる実態を知りました
後半はゲストの方の体験や活動内容を聞き、
グループになって被害者のニーズについて話し合いました
つづきます