性虐待は私にどんな影響を与えたか
今回は虐待によって私がどんな影響を受けたかをまとめてみました。
大きく分けてこの3つです。
PTSD
PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)とは、強烈な心的外傷体験をきっかけに、実際の体験から時間が経過した後になっても、フラッシュバックや悪夢による侵入的再体験、イベントに関連する刺激の回避、否定的な思考や気分、怒りっぽさや不眠などの症状が持続する状態を指します。日本語では「心的外傷後ストレス障害」といいます。
フラッシュバックが起きたり、悪夢(虐待を受けている夢)を見ることがありました。
フラッシュバックが起きると、当時の父の行為の感触とその時の自分の心情が鮮明に蘇ります。
気が狂いそうになるほど苦しいです。
部屋で1人で「ギャーーーッ」って叫んでました。
トリガーは、
親と関わること (これが一番大きい)
精神的に不安定になること (この状態では前触れなくフラッシュバックが起きる)
性虐待、性犯罪などの話題や作品にふれた時
でした。
親と関わる→不安定になる、フラッシュバックが起こる、は今でもあります。
父に会う、声を聞く、手紙の文字を見るのはもちろんですが、母の声を聞いても実家を思い出し、同時に父も思い出してしまいます。
PTSDの乗り越え方・付き合い方は、トリガーを極力避けること。うつを克服すること。でした。
親と会うのは、調子がいい時とか、短時間なら大丈夫な時もありますが、やっぱり会わないですむなら会いたくないです。今書いていて思いました。
うつなどの精神面の不調
詳しくはこちら
症状は
- 強い自殺願望(元気な時は具体的な計画や準備をする)
- 無気力、無関心、無感動
- どうしても体が動かない
- 食欲の減退、または極端な増進
- とにかく情緒不安定
他に
- 自分の顔や体が好きになれない、気持ち悪い
- 人の視線が怖くてマスクをつけると落ち着く
などの症状がありました。透明人間になりたかった。
また、うつになったことで
大学を中退することになったり、思うように働けなくて経済的に困窮したり、と
たくさんの影響を受けました。
うつになったことは人生を左右する大きな出来事でした。
不調を「これで乗り越えられた」と思うのは
動けない時はひたすら休む。できない自分を責めずに休むことです。
それから、私に必要だったのは自分を受け入れてもらう経験でした。
誰かに心を開ききって自分をさらけ出し、「あなたはそういう人なんだね」と受容してもらう、認めてもらうことでした。
これを次に出会ったお医者さんや、今の夫をはじめ信頼できる人に、少しずつしてもらいました。
親にしてもらいたくて叶わなかったことを誰かにしてもらうことで、生きていくのに必要な基盤を作ることができました。
男性依存
高校生の頃、変質者に遭ったあと、事情聴取に来た警察(男)は上司に電話で被害について「大したことないですわー」と報告していました。それも私の目の前で!
性的欲求を満たすために危害を加えてきた男と、警察の対応は私の男性不信を増長させました。どれだけ怖い思いしたと思ってんだよ。あれは悔しかった。
でも同時に、そういう男から身を護るには男性に頼るのが一番だと考えるようになりました。
父親に汚された分、自分から誰かと愛し合って無かったことにしたいとか、そういう気持ちもありました。大学生の頃には少し男性依存になっていました。
なんというか、
正直に言うと、隠れビッチでした。
あらいぴろよさんの「隠れビッチやってました」みたいな感じでした。あんな猛者じゃないけど。
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最初は人を選んでやってましたが、そのうち無意識でそういう態度をとるようになってました。
「あの人からもこの人からも、慕われている、特別扱いされている」と実感することで自分の価値が感じられるようでした。
これまで傷つけられた分、異性に対してちょっとした仕返しをしてやりたいという感覚もありました。
ただ、それで好きになってもらっても本来の自分に対する好意ではないので「どうせ虐待受けてたとか鬱だとか聞いたら引くんだろうな」と思っていたし、寂しさもありました。
上記のうつのところで書いた「生きていく基盤」「自分は自分でいいんだという感覚」ができていないと
自分の価値の見出し方が歪んでしまうことを実感しました。歪み方は人それぞれで、私の場合は男性に対してだったのだと思います。
お医者さんや周りにサポートしてもらいながら基盤を作り、うつを乗り越えることで、こういった欲求もなくなっていきました。