ねこよりまるい | 性虐待サバイバー

性虐待サバイバーの体験記と日常。虐待から10年、元気に生きています。似た経験をされた方、他のことで辛い方、そうでない方とも繋がりたい。できる活動や勉強を少しずつ。

マイノリティ雑誌&映画の感想

マイノリティ雑誌、「ぼくらのたからばこやさん」が届きました。


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発達障害精神疾患、虐待サバイバー、セクマイなどさまざまなマイノリティの人達がライターとなり


苦手なことや、周りにお願いしたいこと、同じ境遇の人やその家族に向けたメッセージなどを綴っています。


日常でなかなか触れることの難しい、マイノリティの人たちの心のうちの1片を見せてもらえる雑誌でした。

診断名(例えば解離性同一性障害)や専門用語の説明はないので、詳細は自分で調べる必要があります。


※ この雑誌はTwitterのハルせんせー(@harusense___ )のアカウントや、メルカリから購入できます。

10~20代のライターさんが多かったのが印象的でした。

きっとこれから彼らの価値観はまだまだ変わっていくと思います。

10年後どうなったかを知りたいなぁと思ったりもしました。

ただ彼らは今、未完成の状態で完成していると言えます。(あえて並べるなら私自身もそう)

これは大学時代使用していた発達心理学の教科書に載っていた言葉です。

今を生きている彼らや私(たち)にとって、今の状態が1つの完成形です。

その、今の彼らが何を思うかに触れることは

とても貴重な機会で、
こちらも居住まいを正して
見せていただきたいことだと感じ、

読んでいるうちにどんどん姿勢がよくなって
最後は正座で読んでいました 。



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私の中には、自分が理解できないものや自分と異なるものを、除けようとする心があります。


そんなことはしたくない、誰のことも否定したくないし受け入れられる自分でありたいけれど、本当の本当は、そういう素質はないのです。

その冷たい心のままに動いて、人を傷つけてきたことも沢山あったと思うし、これからも傷つけてしまうのではと思います。


そんな自分だから尚更、自分と異なる人のことを知ろうとすることがとても重要なことと感じます。


また、そんな私だけども、差別がなくなってほしい、みんなが生きやすい社会になってほしい、辛い思いしている人に何か出来ることがあるならしたい、とも思います。


我ながら、矛盾だらけの複雑でよく分からない生き物だなと思います(笑)


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そういえば、映画の
「母さんがどんなに僕を嫌いでも」を観てきました。

ボクを想うばぁちゃんのあったかさに号泣。。
あちこちで鼻をすする音が聞こえました。


これは「この人の場合の話」として観ました。

虐待体験と、こうやって向き合った人もいるんだな、と思いました。

やっぱり一般向けな感じが否めなくて、
もっとドロドロした所や複雑な心境などを
原作で読んでみたいと思います。

と思ったらAmazonで、届くのは12月中旬とのこと。
話題の作品だからかな。


気長に待ちます。



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新版 母さんがどんなに僕を嫌いでも